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お好み焼き屋のオヤジ

あ~、まだ、「こたつ」 かぁぁ・・・・。
あ~、また、「For Sale」 が、あっちゅう間に消えてしもたなぁぁ・・・・。

などと思いながら、毎日のブログ散歩なわけなのですが・・・・・。



フリとはぜんぜん関係ない話なんですけど、このあいだはビビリました。

下記、全くのフィクションです。

完全に作り話ですので、当事者と思われる方がおられたとしましても、これは実話ではありません。




先日、22時ちょっと前くらいだったと思うのですが・・・・・

「間違えて、入ってきたな・・・。」

と思われる、オバチャン三名。


「ココ、お茶だけでもいいです?」

「あっ、はいっ、ぜんぜん大丈夫です。」

「ええねんて。入ろか?」


先頭の、三人組を仕切ってる感じのオバチャンが後の二人に入るよう促します。


「いや~、なんか、ここ、変わってるなぁ。」

「いやっ、ほんまやわぁ・・・。」


「お煙草、お吸いになられますか?」

「いやっ、すいません。」

「じゃあ、あちら側のお好きなお席へどうぞ。」


「あっちやて。どうする?」

「そやけど、あたしら喋りたいから、あっち行こ!」



仕切りのオバチャンが、ここも仕切って、喫煙側の奥の席へ誘導。

「あっち、うるさいから、こっちがエエわ。」



おしぼりとお水の準備をカウンター内でしておりますと・・・・・

「ココ、いつ出来たんですか?」

「1月11日です。」

「えっ、8月?!」

「いや、1月って言いはったやん!」


仕切りのとなりのオバチャンが助けてくれはりました。


「そやろなぁ、私らココ知らんかったもんなぁ。私らこのへん、だいたい知ってるからなぁ。」

「あそこの、あの信州そばの・・・・。」


信州そばの話とウチの話の関連性がイマイチ分からなかったのですが・・・・・。


「何にいたしましょう?」

「コーヒー、イタリアン。」

仕切りが注文し、あとの二人が 「ウンウン」 とうなづいておられますので・・・・

「イタリアン、三つですか?」

と尋ねましたら、三人とも 「ウン」 とうなづかれましたのでイタリアン三つ。



で、カウンターに戻ろうとしましたら、仕切りがご自分の顔の前で手を合わせながら・・・・

「あの、ミルク多めにもらえますぅ。」

「はい、わかりました。」

「あの、それと、もうひとつお願いがあんねんけど・・・・。」

「はい、なんでしょう?」

「音、ちょっと小さしてくれへん。喋りにくいから。」

「・・・・・・わかりました。」


他にお客さんがおられませんでしたので、ムッとしながらも、顔には出さず、ちょっと体がワナワナしながら、いつもの音量の四分の一くらいの音量に下げさせていただきました。


コーヒーを淹れているあいだ、すでに、オバチャン話は炸裂してます。

スピーカーから出てる音より、オバチャンボイスは完全にデカイ。

仕切りはテンション上がりまくってます。


(おとなしく音量下げといて、ホンマよかった・・・・。)



「お待たせしました。」

「いや、ちゃんとアンタの分、ミルク多めにしてくれてはるやん!」

「いや、ほんまやあ~。」

サッとお代をいただき、カウンターに戻ります。

なんか、カウンターが僕の陣地みたいな感じです。



「ええ匂いすんなぁ。」

「いや、ホンマ、ええ匂いやわぁ。」

「いやっ、おいしいやん。」

「いやっ、ほんまや、おいしいわ。」


このへんで、体ワナワナは止まりました・・・・・。



「これやったら、〇〇さんも誘たったらよかったなぁ。」

「ほんまやなぁ。ま、また今度、誘たったらええやん。」


(ま、また・・・来て・・・・くれはるんやぁ・・・・・。)


で、ここからもオバチャン話は大音量で炸裂し・・・・・

仕切りのボルテージは上がりまくっていきます・・・・・。



(しかし、三人でこの感じやったら、これが五人、六人やったら、どないなんねやろ・・・・。)


みたいに、こっそり考えてましたら、お好み焼き屋のオヤジの絵が浮かんできました。

「じゃりん子チエ」 のお好み焼き屋のオヤジです。

ウチと同じように毎日ヒマな店なのですが、ある日を境に繁盛店になってしまいます。

ジュニアも、お好み焼き焼きまくりです。


ある日から、オヤジのお好み焼き屋が近所のオバチャンのたまり場になってしまったからなのですが、剥製アントニオの〇〇が無いのをオバチャンに茶化されたオヤジとジュニアが完全にキレてしまい、オバチャンらに無茶苦茶な攻撃を仕掛けたのを境にもとのヒマな店に戻ってしまいます・・・・・。


(僕は、そうならないように、しなくては・・・・)

と、大音量のオバチャンBGMを耳にしながら考えていたのでした・・・・・。



オバチャンチームの入店から、15分後、二人連れのお客さんが来られまして・・・・・

「あの、すみません、普段はもっと大きな音なんですけど、いま、あちらのお客様が、ちょっと音量を下げてほしいということなので下げております。この音量でよろしいでしょうか?」

ウチは大音量で聴いていただく店ですので、こちらのお客様が大きな音で聴きたいと仰られましたらボリュームを上げなければなりません。

「いえ、私たちはこれくらいで十分です。」

「そうですか。ありがとうございます。」



で、それから、20分後くらいにオバチャンチームがお帰りになられましたので、後のお客様に、

「もうちょっと、音量を上げてみましょうか?」

と尋ねましたら、

「上げてみてください。」

と仰いましたので、ボリュームを上げさせていただきます。

いっぺんに、イイ感じになりました。

お客さんも、ものすごく喜んで?くださってました。


やっぱり、小さい音量で聴くよりもある程度以上の音量で聴かないと、イイものもイイと感じられません。
小さい音量で 「イイな~」 と思ってても、それをある程度以上の音量で聴きますと、もっとずっとグッとイイ感じで聴くことができます・・・・・。


あ~、ほんま、お好み焼き屋のオヤジみたいなことにならんように気をつけなくては・・・・・。



最初にも申しましたが、上の話は、決して実際にあった話ではありません。
完全なフィクションですので、お間違いのないようお願いいたします。








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2011年1月11日より、上記のジャズ喫茶みたいな感じの店を始めました。

詳しくは、BUNJIN HALL でご確認くださいまし。

皆様のご来店を、お待ちいたしております。





























by MONO_RECORDS | 2011-02-16 14:10
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